⚠ 2018年4月現在の内容です。2019年9月に『大辞林』第4版が刊行され、下記の問題点は大部分が改められました。
三省堂が刊行している中型国語辞書の『大辞林』には、デジタル版が存在します。その名も「スーパー大辞林3.0」。これは、単に書籍版の『大辞林』を電子化しただけのものではありません。新語などが大幅に増補されており、書籍版にはない項目がたくさん収録されているのです。
▲書籍版『大辞林』第3版
▲『大辞林』のデジタル版については以前詳しく書きました
デジタル版の辞書には、紙辞書と違い、紙幅の制約がありません。紙辞書がひとつのことばを立項するためにヒイヒイ言いながら行を削ったり紙を薄くしたり付録を別冊化したりしているのを尻目に、デジタル辞書は入れたいことばをじゃんじゃん立項することができます。
「スーパー大辞林3.0」は、従来の紙辞書であればまず立項しないであろうと思われる流行語やネット俗語、単純な複合語などを大量に立項しています。デジタル版に注力している辞書には他に小学館の「デジタル大辞泉」があり、こちらも定期的に項目を追加し続けていますが、「スーパー大辞林3.0」の項目のほうが、何と申しますか、全体的にヤバい感じです。
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