四次元ことばブログ

辞書と言葉に関するあれこれを、思いつくままに書き記しておくことにしました。

小説版『舟を編む』の時代設定はいつなのか

このたびアニメ化・漫画化が発表された、三浦しをん先生の傑作小説『舟を編む』。タイトルの「舟」は辞書のこと。辞書は言葉の海を渡る舟であるという哲学のもと、出版社員の馬締をはじめとする不器用な人たちが辞書の編纂に奮闘する物語です。辞書を舟に見立てるのは、ありきたりなようで実は言葉に対し真摯な眼差しを向ける絶妙なたとえだと僕などは思うのですが、それは置いておいて、本稿では小説『舟を編む』で描かれているのはいつごろの出来事なのか、推測します。

 

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